ジムニーJB23W PISTONWORKS kenzy号
競技用に仕上げたJB23ですが、基本コンセプトは「誰が乗っても扱いやすい」仕様になっていて、なるべくワンオフパーツを使わずPISTONオリジナルパーツを始め、市販パーツを多様に使っています。
大幅な車両の軽量化に伴い、大きく崩れたウェイトバランスを補う為に開発へと乗り出したショックアブソーバー。(株)エナペタル・ビルシュタインへ依頼、競技における遠征も全て自走、高速走行・街乗り・ワインディング等あらゆる場面でテストを重ねました。
また、軽量化されたジムニーに限らず背面タイヤが装着されている車両・外している状態でもテストを行い、リセッティングを何度も繰り返し「PISTON ウィッツ代表・江頭」と共に完成させた逸品。ノーマル車重では驚くほど乗り心地良くラグジーに、競技ではどんなに尻軽であってもウェイトを積んでバランス取りする事無く、確実なトラクション性能を発揮します。
この車両は1型ですが、その実8型の後期エンジンが搭載されています。ハーネス・センサー類等全て換装しましたが前期型と後期型では全く異なる車と言っても言い過ぎではありません。
7型以降ではコンピューター特性によりなかなかセッティングが難しいようですが、今シーズンからのエンジン仕様変更に伴いF-con Vプロにて制御。
メーカーにてエラーコードを全て解析してもらい、センサー類の追加・オリジナル加工を経て完成。もちろん、フィードバック制御をきっちり行う事でマニュアルで燃調コントロールをする事も無く、どんな気圧でどんな気候であっても最高のパフォーマンスを発揮出来る仕様になっています。
上を見たら140馬力オーバーなんて仕様も可能ですが、下のトルクとレスポンスを重視し、現状MAXパワー127.1PS 最大トルク14.3kgmとなっております。
もっと下からドンっと出せそうな気がしますが、キレイなパワーカーブですし、競技にてセッティングを煮詰めて行くので今後が楽しみです。
競技仕様につき、トランスファーギア比の変更やファイナルギア比、前後LSD等も装着。
ブースト計を始め、油圧や水温・排気温度等追加メーターにて全てモニタリングしています。
レース中に見る事はありませんが、コンディションを常に目で確認出来る事と、DefiアドバンスシステムのREC機能を使い、ブーストの立ち上がりやレスポンス状況、狙った回転域で走れているか等々後の反省やチューニングの方向性に活用しております。